これは、「LaTeX を用いた、マニュアル、論文等の作成に便利な、マクロ定義スタイル集である」 Dennou6.sty の、古くなった部分は更新し、さらに新しく便利な機能を追加したものである。
現在開発中である。特に、Nicole バージョンは、開発中途であり、安定版ではない。 この README は、パッケージの使い方や、仕様を記したものではなく、 dennou777.cls を開発する上での覚書である。パッケージのドキュメントは dennou777.pdf を参照。現在開発中であるが、デバグのために、より多くの人に利用してもらいたい。
d6stys ディレクトリに含まれるファイル群は、オリジナルの電脳スタイル version 6 のファイルである (Dennou6.sty は D6.sty と、version 6 のドキュメントは、D6.pdf とリネームした)。 これらファイルは、オリジナルのままであるので、(リネーム以外の)一切の変更は行っていない。
version 7 におけるファイル群は、dennou777 から始まるファイル、d777 から始まるファイル、 そしてこの README である。
dennou777.cls, d777helper.sty, d6styles 配下にある Dennnou6.sty の付属ファイル 一式(とこのドキュメント)を「TeX から見える位置」に配置することで、インストールは完了する。 なお、使用している TeX ライブラリが古い場合、必要なファイルが見つからないと言われる可能性がある。 その場合は TeX ライブラリのアップデート(TeX Live 2018 以降を推奨)すること。
Dennou6.sty 利用者は、dennou777.cls と d777helper.sty のみインストールすれば 使えるようになる。
dennou777 はクラスファイルの形で提供されている。\documentclass{dennou777}
とする
ことによって、dennou777 を利用することができる。
dennou777.cls は内部で jlreq.cls を読み込んでいるので、jlreq が受け付けるオプションは すべて受け付ける。他のオプションについては、dennou777.pdf を参照。
Version 6 と同様な機能を提供しつつ、outdated な記述を削除し、推奨されている 記述に改める。また、version 6 が提供しようとしている機能自体が outdated なものである 場合、その機能自体を削除することも辞さない。 Version 6 と同様な機能—版面構成は、d6styles 配下にある D6.pdf を参照。
Version 6 の機能を改めると同時に、Version 7 で新しい機能を提供することも考えている。
また、日本語で LaTeX をする方法に、pLaTeX + dvipdfmx 以外の方法、例えば upLaTeX + dvipdfmx や、XeLaTeX、LuaLaTeX-ja といった方法が増えてきたのを鑑みて、pLaTeX、upLaTeX、 LuaLaTeX のいずれにも対応するパッケージとすることを目指す。
- dennou777 はクラスファイルとして提供することにした。
- ベースとするのは jlreq.cls。
- jlreq.cls には、エンジンの自動判定機能があるので、fontspec や okumacro といった
特定のエンジンに依存するパッケージを使わない限り、LuaLaTeX でも、pLaTeX でも、
upLaTeX でも動く。
- XeLaTeX はサポート外とする。
- upLaTeX + dvipdfmx ができるかちょっと怪しい。
- D6style 相当の機能は、ほとんど jlreq の機能を用いて再現した。
- (u)pLaTeX で処理されたときに、自動で dvipdfmx のオプションを付加して graphicx と
xcolor を読み込むようにした。
- BXdvidriver を利用。
- D6graphicx は削除した。
- 今どき PostScript を埋め込まなければならないなんて、ありえないでしょ()。
- 同等の機能は欲しい場合は、graphicx の機能を使うか、TikZ を利用してください。
\bf
が使われているので、それを排除する。- D6math.sty が提供するコマンドの、スペース関連のもの。
- D6prog.sty(高機能な listing パッケージが存在しているため、そちらを使うべきなのでは; 削除するかは未定)
- lmodern パッケージや、amsmath パッケージのように、毎回読み込むパッケージを 一括して読み込む機能。
- このパッケージを使う人の層を考えると、LaTeX 初学者が触れる機会が多いので、 LaTeX の使い方もパッケージのドキュメントに含めるべきか。
- 微積分の d を、立体か斜体かを選択する機能。
- Version 6 のページスタイルを模倣したが、罫線がないので、そこを直す。
- 柱に chapter が表示されない。
- 以下のパッケージは、まだ手を付けておらず、そのままの形で利用している。
- D6misc
- D6version
- D6math
- D6float
- D6prog
- D6select
- どうして、dennou7.cls じゃなくて、dennou777.cls なのですか。
- とあるゲームに由来してます。
- 「地球流体電脳倶楽部 LaTeX2e 用マクロ集 version 7.0.0 (Nicole)」の Nicole って何ですか。
- コードネームです。「777」の元ネタに登場するキャラクターに由来しています。 ver. 7.1.x では “Haru”、7.2.x では “Musubi” というふうに続く予定です。
- どうして、全面的に作り変えようとしたのですか?
- dennou6.sty が 2001 年以降手を加えられていなさそうだからです。 さすがに 2001 年以前とは環境が違いすぎるのでやばい。
修正 BSD ライセンスの元配布を行う。
This package is distributed under the Revised BSD License.
- [2019-06-04] Version 7.0.4
- [2019-06-04] ヘッダーに章や節が表示されない不具合を修正。
- [2019-05-16] Version 7.0.3
- [2019-05-15] ライセンスを明記。
- [2019-05-14] Version 7.0.2 (Version 7.1.0 は誤りです)
- [2019-05-09] ドキュメントを充実させた。
- [2019-04-18] README.md にインストール方法と使用方法を記載。
- [2019-04-16] 簡易にドキュメントを作成。
- [2019-04-16] Dmyheading と DAheading ページスタイルを簡易に実装。
- [2019-04-15] クラスファイルとして提供する方針を決めた。
- [2019-04-15] Version 6 のファイル群をディレクトリにまとめた。
- [2019-04-14] 開発を開始するため、開発方針について、本文書に記載。