IBM 1030
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IBM 1030データ収集システム(データしゅうしゅうシステム、英語: IBM 1030 Data Collection System)はIBMが1960年代、1970年代に販売したデータを集める端末機システムであった。米国のエンディコット工場で1963年に開発されて [1]、日本も含めた世界中で利用された。
システムの構成
[編集]IBM 1030端末機システムは次のような装置から選ぶことができた。 [2]
- IBM 1031 入力装置(モデルAおよびモデルB)
- IBM 1032 時計装置
- IBM 1033 印刷機
- IBM 1034 カード穿孔機
- IBM 1035 バッジ読取り機
利用
[編集]IBM 1030端末機システムは、同一場所で複数の入力装置から、あるいは遠隔地の複数の入力装置から、当時一般的だったパンチカードでデータを中央に集めるように利用された。
IBM 1031A 入力装置は通信機能付きで、中央のIBM 1448 遠隔制御装置を通してIBM 1401、IBM 1440計算機システムへも接続でき、IBM 1031B 入力装置はIBM 1031A 入力装置への接続用であった。
IBM 1030端末機システムは後に、IBM System/360計算機システムへも接続されるようになった。
移行
[編集]IBM 1030データ収集システムのユーザーは後に、IBM 3270表示装置を利用したシステム、IBM 3740データ入力システム(Data Entry System、1973年発表、フロッピーディスクを利用) [3] などへ様々に移行している。