泉佐野駅
泉佐野駅 | |
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東口全景 | |
いずみさの IZUMISANO | |
所在地 | 大阪府泉佐野市上町3丁目11番41号 |
駅番号 | NK 30 |
所属事業者 | 南海電気鉄道 |
電報略号 | サノ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 3面4線 |
乗降人員 -統計年次- |
17,961人/日 -2020年[1]- |
開業年月日 | 1897年(明治30年)10月1日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■南海本線 |
キロ程 | 34.0 km(難波起点) |
◄NK29 井原里 (1.6 km) (2.1 km) 羽倉崎 NK33► | |
所属路線 | ■空港線 |
キロ程 | 0.0 km(泉佐野起点) |
(1.9 km) りんくうタウン NK31► | |
備考 | * 1948年 佐野駅から改称 |
泉佐野駅(いずみさのえき)は、大阪府泉佐野市上町三丁目にある南海電気鉄道の駅。駅番号はNK30。
利用可能な鉄道路線
[編集]和歌山市方面と関西空港方面との間はこの駅で乗換となる。南海本線の区間急行はこの駅以南で各駅に停車する。平日夕方以降の殆どの和歌山市駅行きの区間急行はこの駅で特急「サザン」と緩急接続を行う。
堺駅・泉大津駅・岸和田駅とともに、緩急接続がほぼ終日行われている。日中は、当駅を出たほとんどの普通車は上り列車が岸和田駅まで先着する。下り列車は2本は和歌山市駅まで、2本は尾崎駅まで先着する。
歴史
[編集]年表
[編集]- 1897年(明治30年)10月1日:南海鉄道が堺駅 - 佐野駅間で開業した際に、佐野駅として開業。開業後1ヶ月間は終着駅であった。
- 1897年(明治30年)11月9日:南海鉄道が当駅から尾崎駅まで延伸、途中駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日:会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 1947年(昭和22年)6月1日:路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
- 1948年(昭和23年)4月1日:佐野町の市制施行(泉佐野市へ改称)により、泉佐野駅に改称。
- 1968年(昭和43年)10月1日:特急の停車駅から除外される[2]。
- 1985年(昭和60年)11月1日:約17年ぶりに、再び特急停車駅に昇格。
- 1991年(平成3年)12月12日:高架化工事着工[3]。
- 1994年(平成6年)6月15日:南海空港線開業。
- 2002年(平成14年)5月26日:上り線のみ高架化[4]。
- 2005年(平成17年)11月27日:下り線高架化(暫定的に完全高架化)。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)6月19日:改札口から駅東への連絡地下道を封鎖し、地上部を通る仮自由通路に切り替え。
- 2008年(平成20年)10月1日:高架化工事・駅前広場およびラッチ外コンコース(駅東西連絡自由通路)の整備工事が完成。
- 2012年(平成24年)4月1日 :駅ナンバリングが導入され、使用を開始[5][6]。
鉄道唱歌
[編集]鉄道唱歌第5集(関西・参宮・南海篇)(1900年(明治33年)作詞)57番の歌詞にて、当駅が登場する。
駅構造
[編集]待避設備を備えた島式3面4線のホームを持つ高架駅である。南海本線と空港線は方向別にホームを共用する。空港線の起点駅であるため、1番のりば中央付近の向かい側に、同線の0キロポストが設置されている。トイレは設置されている。ホーム自体は10両編成分あるが、現在の停車列車は8両編成以下である。このため、両端1両分ずつは柵で仕切られており、立ち入りできない。
列車の出発時には、全列車に対して出発時機合図(≒発車ベル)が鳴動する。
当駅は、駅長が配置され、鶴原駅 - 樽井駅の各駅とりんくうタウン駅を管轄している。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先[7] | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 南海線 空港線 |
下り | 和歌山市・ 関西空港方面 | |
2 | 下り本線到着列車の乗降は通常このホームから | |||
3 | 降車および4番のりばからの乗り換えホーム | |||
4 | 南海線 | 上り | 5番のりば到着列車からの降車、および3番のりばへの乗り換え専用ホーム。このホームからは乗車不可 | |
5 | なんば方面 | 上り本線到着列車の乗降は通常このホームから | ||
6 |
2番のりばと3番のりば、および4番のりばと5番のりばは、それぞれ線路を共有しており、列車は両側の扉を開けることが可能な構造となっている。ただし、阪神尼崎駅と違い、列車の通り抜けは車椅子・ベビーカーを除いて禁じられている。
また、和歌山市駅・関西空港駅方に上り線から下り線へ入れる渡り線がある。
配線図
[編集] ← 阪和線 天王寺方面 ← 南海本線 難波方面 |
→ 阪和線 和歌山方面 → 南海本線 和歌山市方面 |
|
凡例 出典:[8] |
高架化工事
[編集]関西空港アクセスを契機に、高架化工事が進められた。用地買収が遅れ、結局工事の完成は15年近くずれ込むこととなった。そのため、空港線開業後しばらくは空港線下り線と本線上り線が、平面交差していた。地上駅時代には、島式2面4線のホームとともに、南海電鉄の駅でも数少ない地下駅舎が存在したが、全面高架化とともに閉鎖された。
高架化工事の全面完成時には4面5線となる予定であると公式に発表されていたが、当初の予定から山側のホームが削除された3面4線という形で工事は完了した[注釈 1]。
利用状況
[編集]2019年(令和元年)次の1日平均乗降人員は24,520人である(乗車人員:12,068人、降車人員:12,452人)。また南海本線と空港線の連絡人員は34,841人である。。
各年次の1日平均乗降人員数は下表の通り。
年次 | 1日平均 乗降人員 |
順位 | 出典 |
---|---|---|---|
2000年(平成12年) | 23,133 | - | [10] |
2001年(平成13年) | 22,473 | - | [11] |
2002年(平成14年) | 22,093 | - | [12] |
2003年(平成15年) | 21,608 | - | [13] |
2004年(平成16年) | 21,359 | 12位 | [14] |
2005年(平成17年) | 21,395 | - | [15] |
2006年(平成18年) | 22,292 | - | [16] |
2007年(平成19年) | 21,553 | - | [17] |
2008年(平成20年) | 21,762 | - | [18] |
2009年(平成21年) | 21,295 | - | [19] |
2010年(平成22年) | 21,376 | - | [20] |
2011年(平成23年) | 21,441 | 13位 | [21] |
2012年(平成24年) | 21,983 | 13位 | [22] |
2013年(平成25年) | 22,102 | 13位 | [23] |
2014年(平成26年) | 22,303 | 13位 | [24] |
2015年(平成27年) | 23,101 | 14位 | [25] |
2016年(平成28年) | 23,462 | 13位 | [26] |
2017年(平成29年) | 23,955 | 12位 | [27] |
2018年(平成30年) | 24,358 | 12位 | [28] |
2019年(令和元年) | 24,520 | 12位 | [29] |
駅周辺
[編集]改札口は1ヶ所のみで、改札階は東西自由通路よりも幾分高い位置(中2階)となっている。改札階から各ホームへもエレベーター・エスカレーターで結ばれており、バリアフリー化されている。
駅ビル内施設
[編集]東口
[編集]駅東側には、バス・タクシーターミナルやスーパーマーケット・銀行・信用金庫などがある。かつて「泉佐野市民会館事件」の舞台となった市民会館が存在したが、1996年に市役所付近に泉佐野市立文化会館「泉の森ホール」が設けられたことによりその役目を終えた。跡地はコインパーキング等になっている。
また、南海商事の運営する「ショップ南海 泉佐野」もかつては東口側に存在し、パン屋・すし屋・書店等が入居していたが、先述の駅前広場拡張工事に伴い閉鎖、2007年秋に解体された。その後テナントを全面的に入れ替えた上で駅ビル内に再オープンしている。
- 南海泉佐野ビル(南海線列車区泉佐野支区のほか、紀陽銀行ATMコーナー・飲食店・眼科医院・薬局などが入居)
- 泉佐野市役所
- 泉佐野市総合文化センター
- 泉佐野市佐野公民館(佐野公民館図書館)
- 大阪府立佐野工科高等学校
- 大阪府立佐野高等学校
- 三井住友銀行 ATMコーナー
- 日本郵便 泉佐野郵便局(集配局・ゆうゆう窓口併設)
- 日本政策金融公庫 泉佐野支店
- 大阪府泉佐野警察署
- 佐野簡易裁判所
- 大阪信用金庫 泉佐野支店
- 第一ゼミナール 泉佐野校
- 明光義塾 泉佐野教室
- 馬渕教室 中学受験コース泉佐野校
- 立志館ゼミナール 泉佐野校
- いずみさの駅上商店街
- 泉佐野センタービル
- 泉佐野センターホテル
- 泉佐野パレード
- 松源 パレード泉佐野店
- スポーツクラブ・葬祭場・パチンコ店・メディカルモール等
- 南都銀行 泉佐野支店
- 関空泉佐野ファーストホテル
- ベルビューガーデンホテル関西空港(旧称「ホリディ・イン関西空港」→「ラマダ関西空港ホテル」)
- 日本郵便 泉佐野高松郵便局
西口
[編集]駅西側には、いずみさのコミュニティバスの泉佐野駅西口前停留所があり、孝子越街道へ向けて駅前通り商店街が延びている。駅直近には銀行、ビジネスホテル、学習塾、飲食店などがある。また、駅西側にはかつて漁業や廻船業などで繁栄した佐野村の本集落(佐野町場)が広がり、迷路のような街路と古い家並みがよく残っている。
- 能開センター 泉佐野校
- りそな銀行 佐野支店
- 関西みらい銀行 佐野支店(りそな銀行店舗内)
- 池田泉州銀行 泉佐野支店
- エアポートホテル・プリンス(ビジネスホテル)
- 駅前通り商店街
- 孝子越街道(つばさ通り商店街・春日通り商店街)
- 泉佐野ふるさと町屋館(旧新川家住宅)
- 日本郵便 泉佐野若宮郵便局
路線バス
[編集]南海ウイングバス、南海バス、いずみさのコミュニティバス、いずみさの観光周遊バス、いずみさの・たじりコミュニティバスが駅前バスターミナルへ乗り入れている。
南海ウイングバス
[編集]泉佐野市内のほか、熊取町内へ向かうバスが出ている。かつては関西空港行きのバスが終日設定されていたり、東佐野駅方面や新家駅・一丘団地方面へ行くバスも設定されていたが、南海電鉄バス時代または分社化直後に廃止された。
1番のりば
[編集]- 熊取山手線
- 746,796,746C系統:泉陽ヶ丘、熊取駅前経由、山の手台・小谷循環
- 府営熊取団地線
- 788,789系統:ダンバラ公園前、熊取駅前、熊取団地、大阪体育大学前(788系統のみ)経由、つばさが丘北口行き
- 743系統:788系統の大阪体育大学前止め
- 744系統:788系統の熊取団地止め
2番のり場
[編集]- 犬鳴線
南海バス
[編集]いずみさのコミュニティバス
[編集]平日、土曜日のみ運行。
- 北回り
- 泉佐野駅前 - 佐野台 - 東佐野駅前 - 鶴原駅筋 - 井原の里駅筋 - 泉佐野駅西口前 - りんくう総合医療センター - 泉佐野駅前
- 中回り
- 泉佐野駅前 - 泉佐野保健所 - 井原の里駅筋 - りんくう総合医療センター - 羽倉崎駅前 - 日根野駅筋 - 健康増進センター - 泉佐野駅前
- 南回り
- 泉佐野駅前 - 日根野駅前 - 長滝駅前 - 蟻通神社前 - 明治大橋 - 健康増進センター - 羽倉崎駅前 - 泉佐野駅前
いずみさの観光周遊バス
[編集]日曜日、祝日のみ運行。両方向を交互に運行している。
泉佐野駅前 - 総合文化センター - 日根野駅前 - 泉佐野丘陵緑地パークセンター - 蟻通神社前 - 羽倉崎駅前 - ワシントンホテル - 青空市場 - 泉佐野駅前
いずみさの・たじりコミュニティバス
[編集]平日、土曜日のみ運行。
泉佐野駅前→りんくう総合医療センター→ふれ愛センター前→吉見ノ里駅上→嘉祥寺→(ふれ愛センター前→田尻町役場前→嘉祥寺→)羽倉崎駅前→健康増進センター→りんくう総合医療センター→泉佐野駅前
その他
[編集]- 自動体外式除細動器 (AED) 設置駅である(2007年6月駅務室に1台)。
隣の駅
[編集]- 南海電気鉄道
- 南海本線
- 空港線
- ■特急「ラピート」停車駅
- ■空港急行
- 貝塚駅(南海本線) (NK26) - 泉佐野駅 (NK30) - りんくうタウン駅 (NK31)
- ■普通
- 井原里駅(南海本線) (NK29) - 泉佐野駅 (NK30) - りんくうタウン駅 (NK31)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 南海電気鉄道株式会社 (2021年8月). “2021 HAND BOOK NANKAI”. p. 77. 2021年11月6日閲覧。
- ^ 「南海本線・高野線 優等列車運転の変遷」『鉄道ピクトリアル』1995年12月臨時増刊号、電気車研究会、1995年、153頁。
- ^ http://www.nankai.co.jp/library/company/company/handbook/pdf2020/07.pdf
- ^ 『RAIL FAN』第49巻第8号、鉄道友の会、2002年8月1日、14頁。
- ^ “南海 駅ナンバリング 導入”. 鉄道コム (2012年2月27日). 2023年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
- ^ “南海電鉄全駅に「駅ナンバリング」を導入します”. 南海電鉄. 2021年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
- ^ “泉佐野駅 立体構内図”. 南海電気鉄道. 2023年6月11日閲覧。
- ^ 川島令三、『東海道ライン 全線・全駅・全配線 第10巻 阪南・紀勢西部』、18-19頁、 講談社、2009年11月、ISBN 978-4062700207
- ^ “「新世・開都 いずみさのをめざして」”. 市報いずみさの. 2008年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月4日閲覧。
- ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成30年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和2年) (PDF)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 泉佐野駅 - 南海電気鉄道