青土社
表示
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-29 市瀬ビル |
設立 | 1969年(昭和44年) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 1011601003570 |
事業内容 | 雑誌、書籍の出版 |
代表者 | 清水 一人(代表取締役社長) |
外部リンク | http://www.seidosha.co.jp/ |
株式会社青土社(せいどしゃ)は、日本の出版社。神話・言語・哲学・文学・宗教・文明論・科学思想・芸術などの人文諸科学の専門書の出版社として名高い。
清水康雄が1969年(昭和44年)に創業。詩と芸術について扱った雑誌『ユリイカ』、思想と哲学を扱った雑誌『現代思想』は、当該分野における一般向け雑誌として有名で、国内外を問わず著名な学者や研究者が、これらの雑誌に論文やエッセイ等を寄稿している。
主な書籍・雑誌
[編集]書籍
[編集]- 読売文学賞
- 中村稔『羽虫の飛ぶ風景』(第28回詩歌俳句賞・1976年)
- 会田綱雄『遺言』(第29回詩歌俳句賞・1977年)
- 奥本大三郎『虫の宇宙誌』(第33回随筆・紀行賞・1981年)
- 金関寿夫『現代芸術のエポック・エロイク――パリのガートルード・スタイン』(第43回随筆・紀行賞・1991年)
- 高橋順子『時の雨』(第48回詩歌俳句賞・1996年)
- 朝日賞
- 中村稔・『私の昭和史』にいたる、詩作や文学館活動による長年の業績(第75回・2004年度)
- 毎日出版文化賞
- 開沼博『「フクシマ」論――原子力ムラはなぜ生まれたのか』(第65回人文・社会部門・2011年)
- 藤井貞和『〈うた〉起源考』(第74回文学・芸術部門・2020年)
- 大佛次郎賞
- 多田富雄『免疫の意味論』(第20回・1993年)
- 土門拳賞
- 石川直樹『CORONA』(第30回・2010年)
- サントリー学芸賞
- 小泉文夫『民族音楽研究ノート』(第2回芸術・文学部門・1980年)
- 松山巖『うわさの遠近法』(第5回社会・風俗部門・1993年)
- 野崎歓『ジャン・ルノワール 越境する映画』(第23回社会・風俗部門・2001年)
- 小谷野敦『聖母のいない国――The North American Novel』(第24回芸術・文学部門・2002年)
- 田中純『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』(第24回思想・歴史部門・2001年)
- 飯島洋一『現代建築・アウシュヴィッツ以後』(第25回芸術・文学部門・2002年)
- マイク・モラスキー『戦後日本のジャズ文化』(第28回社会・風俗部門・2005年)
- 酒井隆史『通天閣――新・日本資本主義発展史』(第34回社会・風俗部門・2011年)
- 福島亮大『復興文化論』(第36回思想・歴史部門・2013年)
- 藤原辰史『分解の哲学――腐敗と発酵をめぐる思考』(第41回社会・風俗部門・2019年)
- 講談社エッセイ賞
- 鹿島茂『子供より古書が大事と思いたい』(第12回・1996年)
- 野崎歓『赤ちゃん教育』(第18回・2005年)
- 横尾忠則『言葉を離れる』(第28回・2015年)
- 芸術選奨文部大臣賞
- 若桑みどり『薔薇のイコノロジー』(第35回評論その他部門・1984年)
- 那珂太郎『空我山房日乗 其他』(第36回文学部門・1985年)
- 中村稔『中村稔詩集 1944-1986』(私家版、青土社制作、第38回文学部門・1987年)
- 蓮實重彦『凡庸な芸術家の肖像――マクシム・デュ・カン論』(第39回評論その他部門・1988年)
- 種村季弘『ビンゲンのヒルデガルトの世界』(第45回評論その他部門・1994年)
- 塚越敏『リルケとヴァレリー』(第46回評論その他部門・1994年)
- 富山太佳夫『シャーロック・ホームズの世紀末』(新人賞・第44回評論その他部門・1993年)
- 高見順賞
- 飯島耕一『ゴヤのファーストネームは』(第5回・1974年)
- 吉岡実『サフラン摘み』(第7回・1976年)
- 松浦寿輝『冬の本』(第18回・1987年)
- 川上未映子『水瓶』(第43回・2012年)
- 中原中也賞
- 宋敏鎬『ブルックリン』(第3回・1997年)
- 川上未映子『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(第21回・2008年)
- 三島由紀夫賞
- 堀江敏幸『おぱらばん』(第12回・1998年)
- 日本翻訳文化賞
- 高田勇訳、ピエール・ド・ロンサール『ロンサール詩集』(ピエール・ド・ロンサール、第23回・1985年
- 西村孝次訳『オスカー・ワイルド全集』(オスカー・ワイルド、第26回・1988-1989年)
- 中村朝子訳『パウル・ツェラン全詩集』(パウル・ツェラン、第29回・1992年)
- 吉本素子訳『ルネ・シャール全集』(ルネ・シャール、第57回・2020年)
- 日本翻訳出版文化賞
- 平井啓之、湯浅博雄、中地義和訳『ランボー全詩集』(第30回・1994年)
- アーキタイプ・シンボル研究文庫、ベヴァリー・ムーン編著、橋本槙矩ほか訳『元型と象徴の事典』(第32回・1995年)
- ウド・トゥウォルシュカほか著、種村季弘ほか訳『叢書 象徴のラビリンス』全9巻(第33回・1996年)
- 日本現代詩人賞
- 清岡卓行『初冬の中国で』(第3回・1984年)
- 原子朗『長編詩 石の賦』(第4回・1985年)
- 田村隆一『ハミングバード』(第11回・1992年)
- 中村稔『言葉について』(第35回・2016年)
- 毎日芸術賞
- 入沢康夫『入澤康夫〈詩〉集成』上下(第39回・1996年)
- 中村稔『私の昭和史』(第46回文学I部門(小説・評論など)・2004年)
- 現代詩花椿賞
- 谷川俊太郎『よしなしうた』(第3回・1985年)
- 野間文芸賞
- 吉田健一『ヨオロッパの世紀末』(新潮社、『ユリイカ』連載、第23回・1970年)
- 井上靖文化賞
- 中村稔(第12回・詩人としての長年にわたる活動。また、日本近代文学館理事長として館の運営に尽力、さらに弁護士として知的財産権の確立にも大きく貢献した)
- 谷崎潤一郎賞
- 多和田葉子『容疑者の夜行列車』(第39回・2012年)
- 伊藤整文学賞
- 多和田葉子『容疑者の夜行列車』(第14回・2002年)
- 小野十三郎賞
- 宋敏鎬『真心を差し出されてその包装を開いてゆく処』(第14回・2011年)
- 藤村記念歴程賞
- 渋沢孝輔『われアルカディアにもあり』(第12回・1974年)
- 安藤次男『安藤次男著作集』(第14回・1976年)
- 高橋新吉『高橋新吉全集』(第23回・1985年)
- 毎日書評賞
- 富山太佳夫『書物の未来へ』(第3回・2003年)
- 吉田秀和賞
- 秋山邦晴『エリック・サティ覚え書』(第1回・1990年)
- 末永照和『評伝ジャン・デュビュッフェ――アール・ブリュットの探求者』(第23回・2012年)
- 丸善雄松堂ゲスナー賞
- クリストファー・デ・ハーメ、加藤磨珠枝+松田和也『世界で最も美しい12の写本』(本の部銀賞、第8回・2019年)
- 他
- 岸田秀 『ものぐさ精神分析』 1977年
- 養老孟司 『唯脳論』 1989年 ISBN 978-4791750368
- デーヴスキナー&ヘンリーパーカー『遅刻男スティーヴ 101の言いわけ』2012年
- フレデリック・ペータース、原正人訳『青い薬』2013年
- 石川直樹『髪』2014年
- 谷郁夫+小野啓『恋人募集中』2016年
- 山端閑『ひじきとつるり』2016年
- 咲セリ『息を吸うたび、希望を吐くように 猫がつないだ命の物語』2020年
- ジェームズ・フィッツロイ『ガメ・オベールの日本語練習帳』 2021年
雑誌
[編集]- 『ユリイカ』(1969年 - )
- 『現代思想』(1973年 - )
- 主として思想と哲学を扱う。『ユリイカ』と同様、臨時増刊号を不定期で年数冊発刊している。