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びらん剤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

びらん剤(糜爛剤、びらんざい、: Blister agent)は、化学兵器の分類の一つであり[1]皮膚気道眼球等を爛れさせる効果を持つ[2]

概要

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第一次世界戦において、マスタードガスが大規模に実戦使用され、多数の死傷者を出した[1]。びらん剤の種類は、ジクロロアルシン誘導体とマスタード類の2種に分類される[3]

化学兵器の中では相対的に致死性が低いものの[1]、マスタード類は残留性が高く、場合により数日以上持続する[2]。症状としては、肺水腫結膜炎皮膚での紅斑水疱壊死等を引き起こし、死亡する場合もある[1][3]

皮膚に付着すると激しく爛れるため、ガスマスクだけでは防ぐことができず、防護には全身防護服が必要である[3]

主なびらん剤

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出典

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  1. ^ a b c d e 越智文雄(自衛隊中央病院理学療法技術課)「化学剤テロと危機管理」『Medical Gases』第5巻第1号、日本医療ガス学会、2003年、40-42頁、doi:10.32263/medicalgases.5.1_40ISSN 2434-6152NAID 1300078104472020年10月4日閲覧 
  2. ^ a b U.S. DEPARTMENT OF LABOR. “Blister Agents Guide”. 2020年10月4日閲覧。
  3. ^ a b c 生物・化学兵器への公衆衛生対策(世界保健機関)2004年 P144-152
  4. ^ a b びらん剤(Blister Agents、Vesicants) 国立医薬品食品衛生研究所
  5. ^ a b 遺棄化学兵器等(内閣大臣官房遺棄化学兵器処理担当室)
  6. ^ a b c d 公益財団法人 日本中毒情報センター 化学テロ・化学災害対応体制(概要) P6
  7. ^ 生物・化学兵器への公衆衛生対策(世界保健機関)2004年 P289

関連項目

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外部リンク

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