スラヴャンスク
この記事はロシア語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2014年5月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
スラヴャンスク/Sloviansk Слов'янськ | |||
---|---|---|---|
市 | |||
| |||
国 | ウクライナ | ||
州 | ドネツィク州 | ||
地区 | クラマトルシク地区 | ||
設立 | 1645 | ||
面積 | |||
• 合計 | 58.9 km2 | ||
人口 (2001) | |||
• 合計 | 129,600人 | ||
ウェブサイト | http://www.slavrada.gov.ua/ | ||
スラヴャンスク (ロシア語: Славянск, ロシア語発音: [slɐˈvʲansk], ラテン字: Slavyansk[4]; ウクライナ語: Слов'янськ, 発音 [slou̯ˈjɑnʲsʲk] ( 音声ファイル), スロウヤーニシク, ラテン字: Slov”yans’k[5];) はウクライナ東部の都市で、ドネツィク州内のスラヴャンスク・ラヨン(ラヨン(地区))の行政的な中心都市であった。
街の設立は1676年で人口は129,600人である。スラヴャンスクは2014年の親ロシア派騒乱の焦点となる都市の1つである。
歴史
[編集]スラヴャンスクはロシアのツァーリであったアレクセイ (モスクワ大公)によってクリミア人の襲撃 (en) に対抗するため1645年にロシアの南のはずれに国境の要塞 (en) として創建された[要出典]。
1676年にトアー(Tor)と名付けられた要塞がカゼニイィ・トレツ川とサキイィ・トレツ川が合流しドネツ川の支流であるトレツ川が形成される河畔に建てられた[6]。その後間もなく、トアーの街は要塞の次に成長した[要出典]。
いくつかの塩湖が街の近隣にあり、塩が産出されるようになった。16世紀には塩の生産は地元の主要な産業となったが、18世紀には利益を得るものではなくなり1782年12月21日に終わりとなった。1784年に街は現在の名称であるスラヴャンスクと改称され1797年にロシア帝国のハリコフ・グベールニヤの一部となった。
1941年10月28日にナチス・ドイツがスラヴャンスクの街を占領した。同年12月にはナチス親衛隊(SS)のEinsatzkommando 4bにより街に住んでいた1,000人を超えるユダヤ人が処刑された。1944年2月17日に赤軍が占領していたナチスを追い遣った。
2014年の衝突
[編集]2014年4月12日、2014年ウクライナ騒乱が続く危機の中、マスクをし軍服や防弾チョッキを着用してカラシニコフ突撃銃で武装した男達が行政庁舎や警察署、ウクライナ保安庁(SBU)の庁舎を占拠した[7]。
ウクライナ内相のアルセン・アヴァコフは武装勢力を「テロリスト」と言い表し、ウクライナの特殊部隊を使って庁舎を奪回することを決めた[8][9]。
2014年4月13日には武装集団とウクライナの治安部隊の間で戦闘があり双方に死傷者があったと報道された[10][11]。BBCのデビット・スターンは親ロシア派の武装勢力をロシアの武器を携帯し2014年クリミア危機が始まった時にクリミアの軍事施設を占拠した兵士に似ていると述べている[10]。
2014年5月29日に親ロシア派の武装集団の攻撃によりウクライナ軍のヘリコプター1機が撃墜され、将軍1人を含む将兵12人が死亡した。[12]ウクライナの大統領代行オレクサンドル・トゥルチノフは「テロリストの攻撃」と述べ、親ロシア派の武装集団を非難した[13]。
スラヴャンスクは2014年7月5日まで分離主義の武装集団により支配されていたが、ウクライナ軍によりドネツィクへ追われた[14]。
気候
[編集]スラヴャンスクの気候はケッペンの気候区分では暖かく穏やかな夏のタイプの湿潤大陸性気候(Dfb)に区分される。
スラヴャンスクの気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
日平均気温 °C (°F) | −5.9 (21.4) |
−5.4 (22.3) |
−0.2 (31.6) |
9.4 (48.9) |
16.2 (61.2) |
20.0 (68) |
21.7 (71.1) |
20.8 (69.4) |
15.5 (59.9) |
8.4 (47.1) |
1.8 (35.2) |
−2.5 (27.5) |
8.3 (46.9) |
降水量 mm (inch) | 45 (1.77) |
34 (1.34) |
27 (1.06) |
39 (1.54) |
42 (1.65) |
57 (2.24) |
51 (2.01) |
40 (1.57) |
39 (1.54) |
30 (1.18) |
42 (1.65) |
44 (1.73) |
490 (19.28) |
出典:Climate-Data.org[15] |
経済
[編集]スラヴャンスクの主要な産業にはコークス製造用の化学装置などの重機械の製造や鉱山関連の機器、クレーン、絶縁体の製造などがあり、生産された製品は各地で使われている。
また現在では、街の近くの塩湖の底から泥を利用したスパ・トリートメントや泥の風呂を提供する重要な保養地にもなっている。
交通
[編集]スラヴャンスクは多くの鉄道や道路の結節点になっている。現在、3つの鉄道駅があるが1つは機能していない。3つの鉄道路線はロザヴァヤ、リマン、クラマトルスクへ通じている。ハイウェイは街の外れをM03号線が通っている。国道N-20号線はスラヴャンスクからマリウポリへ通じている。地元の人々は常設の2路線と夏のみ運行される1路線のトロリーバスが利用出来る。小型乗り合いバスのマルシュルートカは広く利用されている。
脚注
[編集]- ^ “激戦セベロドネツク、市の「7割」占領…知事「社会基盤はほぼ100%破壊された」”. 読売新聞オンライン (2022年6月1日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ “露軍、セベロドネツク7割制圧 化学工場で爆発も”. 産経ニュース (2022年6月1日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ “角大使 ドネツク州・ルハンスク州訪問(3月28~29日)”. 在ウクライナ日本国大使館. 日本国外務省 (2017年3月29日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ “Slavyansk: Ukraine”. Geographical Names. 2014年4月15日閲覧。
- ^ “Slov"yans’k: Ukraine”. Geographical Names. 2014年4月15日閲覧。
- ^ http://www.britannica.com/EBchecked/topic/549143/Slovyansk
- ^ Rachkevych, Mark (12 April 2014). “Armed pro-Russian extremists launch coordinated attacks in Donetsk Oblast, seize buildings and set up checkpoints”. Kyiv Post
- ^ “Armed men seize police department in east Ukraine: minister”. Reuters. (12 April 2014) 2014年4月12日閲覧。
- ^ “Gunmen seize Ukraine police station in Sloviansk”. BBC News. (12 April 2014) 2014年4月12日閲覧。
- ^ a b “Ukraine crisis: Casualties in Sloviansk gun battles”. BBC News (13 April 2014). 2019年1月3日閲覧。
- ^ “Ukraine Army Launches 'Anti-Terror' Operation”. Sky News via Yahoo! News (14 April 2014). 2019年1月3日閲覧。
- ^ 親露派がウクライナ軍のヘリを撃墜、将兵12人死亡 2014年05月30日 06:59 AFP
- ^ “General, 13 soldiers killed as militants down military helicopter”. Russia Herald 29 May 2014閲覧。
- ^ “Ukraine President Poroshenko hails 'turning point'”. BBC 6 July 2014閲覧。
- ^ “Climate: Sloviansk”. Climate-Data.org. 2 May 2014閲覧。